膀胱炎
膀胱炎は、女性に多い疾患です。数年に一度程度、膀胱炎を起こすと言う場合でしたら、抗菌剤の服用で十分です。 しかし、年に何度も起こしたり、ひどい方は月に何度も起こされます。このような方は、漢方治療が効果的です。
また、細菌が検出されない膀胱炎でしかも頻発する場合は、病院で薬を貰っても全くと言って良いほど効きません。 最終的には「心療内科」へまわされ、神経性膀胱炎・神経性頻尿などの病名がつきます。こういう場合には漢方が良く効きます。
漢方では、「湿熱の邪」が膀胱に入り膀胱炎を起こすと考えます。 停滞した「湿(身体に不必要な水分)」と体内に生じた熱により、「湿熱」を生じ、膀胱の水路を犯して膀胱炎を起こすと考えています。 そのため漢方治療では、「湿」および「熱」の発生の原因を調べ、これらの邪を取り除くことが治療の基本となります。
神経性膀胱炎や神経性頻尿や最近よく言われています「過活動膀胱」の治療は、これらとは異なります。 また、男性の場合は、前立腺に異状が有る場合にも、膀胱炎のような症状が現れる事もあります。
膀胱炎の予防
- トイレを我慢しない
- 下半身を冷やさない(特に足の裏)
- 排便のときは前から後ろにふく
- 規則正しい食生活を送り、ストレスを貯めない
- 過労はさける
- 生理時のナプキンは早めに交換し、清潔を保つ
- 不潔な状態でのセックスは避ける
- スポーツなどで多く発汗したときは水分を補給する
膀胱炎の治療でよく使われる漢方薬
- 竜胆瀉肝湯
- 猪苓湯
- 八味地黄丸
- 知柏地黄丸
- 六味丸
実際の治療には、体質によりこれらの漢方薬や、他の漢方薬を合わせて使用します。 当店で取扱をいたしております漢方薬は全て医薬品です
漢方薬は自己判断で服用しないようにしましょう。 服用の際には、必ず信頼のおける漢方の専門家へ御相談ください。 安全な漢方薬でも、使い方次第では危険な薬になってしまいます。