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男性更年期障害と漢方

更年期障害は女性だけでなく、男性にも起こります。
これは、男性ホルモンが減少することによって起こると考えられています。症状も女性の更年期障害に見られる症状と同じで、主な症状としては、
「めまい・耳鳴り・不眠・頭痛・不安感・イライラ」などの精神的な症状、のぼせ・動悸・発汗・倦怠感・頻尿・性欲低下」などです。
最初は、集中力の低下ややる気・根気が無くなると言った症状から始まる場合が多いようです。

但し、これらの症状が現れたら、いくら忙しくても自己判断で「男性更年期障害」だと決めるのは危険です。必ず医療機関へ行かれ検査をしましょう。大きな病気が隠れている場合が有り、放置していると命に関わる可能性もあります
「男性更年期障害」は、あくまでこれらの症状が出ているにも関わらず、医療機関で精密検査をしてもどこにも異常がない場合です。

治療手段として西洋医学的には、女性と同じでホルモン補充療法が有りますが、副作用を伴うことも少なくありません。
漢方では、「男性更年期障害」は「鬱証」の範疇に入ります。しかし、自律神経失調症などと異なるのは、加齢に伴う「腎精の不足」が根本に存在しています。

「腎は精を蔵する」と言う臓器で、「腎精」の減少と男性更年期は深く繋がっていますが、齢と共に「腎精」が不足するのは全ての男性で言えることです。しかし、男性更年期障害を起こす人も居れば、全く平気な方も多くおられます。
ですので原因はこれだけではなく、他にもいろいろな要因があり、複合的に考えていかなければなりません。

◆ 男性更年期障害の漢方

大きく分けると4つに分けられます。
@ 腎精不足
男性の場合、腎精は8の倍数で節目があると漢方では考えられています。8×5=40歳頃から毛髪が抜け初め、白髪も多くなって来ます。このあたりから「「腎精不足」の兆候が現れ、男性更年期障害の症状も現れてきます。「腎精」は、8×8=64歳まで、減少をし続けます。房事過多(セックスのし過ぎ)や過度の疲労がある場合は、この年齢よりも早く「腎精不足」が現れる事も有ります。
A 気血不足
脾は後天の本と言い、気や血を作り出す源になります。何らかの原因で脾胃(消化器系)が虚すと「気」や「血」の生成が出来なくなり「気血不足」を起こします。これらが起こると「気虚」や「血虚」の症状が現れ、やる気が無くなったり、めまいや不眠・動悸などの症状も現れます。
B 肝気鬱結
肝の疎泄が乱れることで、日常にうけるストレスを上手く処理できなくなります。または、ストレスが強く「肝の疎泄」を乱してしまいます。これらが原因で「肝気鬱結」を起こす事で、気の流れが悪くなり「お血」が生じたり、気分が沈んだりします。また、性器は肝に属しますので、痛みや勃起不全など性器にも異常が現れる場合もあります。
C 湿熱
何らかの原因で、湿(身体に不必要な水分)や身体に不要な熱が発生すると、これらは「湿熱」を発生させます。この湿熱が経絡(気血・津液など身体に必要な物が流れる道)を阻害して、気血の運行を悪くしてしまう事で、倦怠感や軟便・下痢、めまい等の症状が現れます。特に日頃から飲酒の多い方や食生活が悪い方に多く見られます。

但し、これらは基本的な考え方です。
実際にはこれらが重なって発生している場合が少なくありません。漢方では、崩れたからだのバランスを整える事で、これらの症状を治していきます。

男性更年期障害でよく使う漢方薬

漢方薬
知柏地黄丸
柴胡加竜骨牡蠣湯
加味逍遙散
天王補心丸
杞菊地黄丸
八味地黄丸
鹿茸大補湯

マニュアル通りの体質の方なら良いのですが、そうでない方はこれらの漢方薬や別の漢方処方を同時に使用する場合が多くなります。
漢方薬は自己判断で服用しないようにしましょう。
服用の際には、必ず信頼のおける漢方専門家へ御相談ください。 
安全な漢方薬でも、使い方次第では危険な薬になってしまいます。

当店で取扱をいたしております漢方薬は全て医薬品です

以上、男性更年期障害と漢方治療

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