漢方で病気を予防!

「未病を治す」は、漢方医学独特の考えです  

漢方では「未病を治す」という言葉が有名です。

「まだ病気になっていないけれど、このままだと必ず病気になるので、発病する前に治す」と言う意味です。今、よく耳にする「メタボリック症候群(MS)」もそうです。生活習慣病を引き起こす確率が高い人達であって、まだ発病はしていません。
漢方では、生活習慣病だけでなく、あらゆる病気に関して「こういう体質の人は、こういう病気になりやすい」という考え方があります。例えば、日頃からストレスが多く、「気滞血お」を生じている方はガンが発生しやすいですし、「血虚体質」の女性が更年期を迎えると更年期障害がひどくなるとか・・。しかし、こういう体質だからといって全ての人に症状が出たり病気になったりすることは有りません。

健康な状態を地面に対して直角に立っている「棒」だと思ってください。
  
この「棒」が何らかの原因(食生活や生活習慣・生まれ持った体質など)で傾きます。しかし、少しぐらい傾いたぐらいでは、何ら自覚症状もなく自分では全く気が付きません。この傾きがひどくなってくると、「肌があれる」とか「風邪が治りにくくなった」とか、日頃から健康に敏感な人は身体の異変に気が付いてきます。いろいろなサプリメントに手を出されるのも、多くの人はこの時期だと思います。

「棒」がどんどん傾いて限界を超すと、大きな病気を発病したり突然症状が出てきたりします。

「未病を治す」と言うのは、Bの状態の時、健康な状態に近づけるように漢方薬を使って崩れたバランスを補正します。Cの状態になると元へ戻すのにも時間もお金もかかります。
その上、病気の症状で辛いのは”自分持ち”ですから・・・。

傾いた「棒」を転かすのは簡単ですが、転けた「棒」を持ち上げるのは大変です。

        


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