漢方は西洋医学と違い、あらゆる病気に対して身体全体を見て治療します。例え、皮膚炎でも胃炎でも、皮膚や胃だけを診て治療するのではありません。「何故、皮膚炎を生じているのか」また「何故、胃炎を生じているのか」、身体全体を診てその原因を考え治療します。

漢方の考え方を簡単に説明すると、身体全体を「陰」と「陽」に分けます。
「陰」と言うのは、身体を構成する血液・リンパ液など、形のあるものを指します。「陽」と言うのは、臓器の機能や働きなどで、形のないものを指します。
漢方では、この「陰」と「陽」のバランスが崩れる事で病気が発生すると考えます。
漢方の治療では、まずどの部分がどのようにしてバランスを崩しているかを調べます。
治療法としては、この崩れた身体のバランスを正常にする事です。

本来は、もっと複雑な考え方なのですが、ここではあえて簡単に説明しておきます。
漢方薬は自然の物で作られていると言うことから、「漢方薬には副作用がない」と誤解される方も多いようです。しかし、体質に合わない漢方薬を服用すると、副作用が出る事もあります。
シーソーを思い浮かべてください。右に大人が座り、左に子供が座ります。この状態ではバランスが取れていません。これが病気の状態です。ここで右側を軽くするか、左側を重くするかで始めてバランスが取れます。しかし、間違って右側を重くしたり、左側を軽くするとバランスの崩れは大きくなります。これが間違った漢方薬の服用による副作用の発現になるのです。
最も注意しなくてはならない事は、同じ病気でも、体質は全く異なると言うことです。と言うことは、同じ病気だから同じ漢方薬が効くとは限りません。このことから、「漢方はバランスの医学」と言われるのです。



自己判断での漢方薬の服用は危険です。漢方薬を服用される場合には、必ず漢方の専門家にご相談下さい。
「漢方薬」は正しく使えば副作用もなく、素晴らしい薬です。
当サイトは、漢方治療の中でも「漢方薬による治療」を取り上げています。私達は多くの皆様に、「自然の恵みの漢方薬」を正しく理解して頂き、漢方薬の素晴らしさを知って頂ければ光栄です。
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